フラの豆知識
/ 投稿者:池田悦子
ウリウリ (`uli`uli)
フラダンサーには欠かせない可愛い楽器、ウリウリ
上は羽飾り、下はマラカス
「ウリウリ」とは、音を意味する言葉です。
赤ちゃんのおもちゃ「がらがら」のような感じかと思います。
マラカス部分
割れてしまうこともある薄くて小さいマラカス部分は、イプと同じく「ひょうたん」で出来ています。
キャノンボールツリー(Cannonball Tree)という木に生る、ラアメア(la'amea)という小さな実です。
ハワイの植物園でこの木を見たのですが、実が木に直接生っている形状に目を奪われました。
青い実の色が変わっていきます。
中身をくり抜いて綺麗にして、ウリウリに使います。
マラカスの中身
このお花は、カンナ。
ハワイ語で、アリイポエ(ali'ipoe)
カンナは、ハワイでも日本の夏にもよく見かけ、赤や黄色やオレンジがありますね。
カンナの花は、放っておくとちっちゃいドリアンのような緑色の実になり、そして秋には茶色になり、その中に小さな種が入っています。
この写真では、大きさが読めないと思いますが、おしろいばなの黒い種に、色も大きさもそっくりです。
おしろいばなの種
カンナの花を、アリイポエ(ali'ipoe)と言いますが、正確には、アリイ(カンナの花)ポエ(種)です。
アリイポエを乾燥させたものが、ラアメアの実の中に入れられ、ウリウリとなります。
現在、お店で販売しているウリウリの中身には、アリイポエではなく代用品(プラスティック、小石等)が使用されているそうです。
メリーモナークでは「自然のものを使用する」という決まりがあるので、アリイポエを使用しているはずです。
ハワイの楽器は、ひょうたんとか、石とか、竹とか、花の実とか、愛すべきものばかりですね。
どの音も、心地よい響きです。